「de sidere」ってどういう意味?

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さて,10/31にライブ会場で先行発売するBrainsoutの2nd CD「de sidere」について,このブログを読んでくれている人達向けに書いておきます。当日のMCではここまで詳しく話す時間はないと思うのでw。

アルバムタイトルの「de sidere」はラテン語です。

「デ・シデレ」と読みます。

英語の”desire(欲望)”はこの「de sidere」から派生したもので,「de sidere」の元々のラテン語の意味は”from the stars”であると見られています。つまり,”星から出づる”ものという意味。

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[source:Dictionary.com]

一般的に”desire(欲望)”といったら,ダークなイメージが強い。
でも,その元の言葉が”from the stars”という,ある意味,真逆であることにリアリティを感じたんです。

人って,強いけど弱いものであるし,明るくて暗い部分があって普通だし,いろいろ真逆な要素って多いと思ってます。

いろんな正義も反対から見たら悪になることも多々あり。

だから,今となっては昔のドラマのような勧善懲悪みたいなものには感情移入するのが難しくなってるし,昔のコミック・ヒーローの再映画化みたいなもんでは,人間の弱さも見せてリアリティを高めてる。

で,世の中的にも,徐々に一つのことに対して複数の見え方があるというのは当たり前のこととして浸透しつつあると思うんだけど,「欲望」っていう言葉から受け取る印象は,まだまだネガティブなものが勝っているような気がするんですよ。

でもさ,よく考えてみれば欲望が無かったらほとんどの新しい事は生まれない。
生命もそうだし,アートもそう。

日本では欲望に対する偏見が強くて,”無欲”っていう言葉が簡単に使われすぎな気もしてます。

そうじゃなくて,”無心”だよな,と。(※Brainsoutという名前も”無心”という意味があります。)

何か新しい事を創造しようと思ったら,無欲でなんでできっこないよw。

だって,「良い曲を書きたい!」「いいプレイしたい!」「感動させたい!」って,これ,立派な欲望ですから。

で,それを達成するために無心で取り組む。そうありたいと思ってます。

そして,「de sidere」という言葉の本来の意味である”from the stars”。

これはですね,曲作ってるときに常々思うんですが,いい曲って「降りてくる」感覚があるんです。

もちろん,その手前には苦心しながらメロディを絞り出していたりする時間があるんですけど,絞り出している間は良い曲が出てこない(ことが多い)。

で,ふっと力を抜いたときに「降りて」くるんです。

ボクは無宗教で,特定の存在を信じている訳じゃないです。(別にそういう方を否定はしてませんのであしからず。)

なんですけど,この上から「降りてくる」感覚って”from the stars”な感じが強い。

なので,この言葉って,今回のアルバムにぴったりジャン!ということで,名付けました。

「de sidere」。

どうぞ,憶えておいてください。

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