UA Apollo Twinチェック day2
「Universal Audio Apollo Twin」。さらにチェックしております。
前にApolloでレコーディングしたときには外部スタジオだったので,触る時間は限られていましたので,今回は少し時間かけつつ。
左側のミキサーっぽいコンソールで各チャンネルごとに,プリアンプやらプラグインやらを組み合わせていきます。
この辺はミキサーが使えている人なら,そんなに難しいことは無いはず。直感的なUIですな。
アンプはSoftubeのプラグインがデフォで使えるようになってます。
このSoftubeのアンプ・シミュレーター,音色もナイスなんですが,レイテンシーがほぼゼロ。
ApolloのDSP処理による恩恵だと思うんで,他のエフェクトもそうなんでしょう。
ギタリストにとっては,プラグインタイプのアンプシミュレーターというのは音色は良くても,レイテンシー調整が難しかったりとかあるんですが,Apolloの場合,ほぼ心配しなくてよさそう。
特に,今までのシミュレーターが苦手としていたクランチ系サウンドは,かなり使えます。
アンプ自体もハーフ・スタック,フル・スタックの他,Fender,VOXタイプもある上,それぞれマイキングの位置を調整できる。
で,たとえば,そのマイクの位置を変えようとしてマイクをドラッグすると,音質がリアルタイムで変化するんですよ。
こういう作りが良い音質作りには欠かせないし,だからこそ,実際にアンプをスタジオで録るのが一番結果が良い,という定説があるわけですが,Apolloではこの辺りのフィールも違和感が無いように使えるのはナイスです。
まあ,これはSoftubeというプラグインそのものの方向性がいい,という事もありますが,その良さをApolloのハードウェア(DSPなど)がさらに後押ししている感じです。
Apolloだけのメリットとしては,ここにさらにマイクプリアンプを加えることができるというのがあります。
これで,またキャラ調整の幅が広がります。
宅レコの場合,どうしてもライン臭さが抜けなかったりするので,オーディオ・インターフェイスの手前にマイクプリをかましたりしますが,それがApolloの場合には内蔵されてるわけです。
デフォでついてくるのは,UA 610の2機種。この他,APIとNEVEのプリアンプもあって,簡単にメニューで選べるんですが,こちらは有料なのかな。当然ながら,APIとNEVEも加えると,かなーり音色の幅が広がりますよ。
ちなみに,さらにモダンハイゲインの音が欲しい場合には,このアンプもあります。
細かく歪んで,倍音やサスティーンが長い音色が欲しいときには,こちらの方が作りやすいでしょう。
スタート・ポイントとしては。
でも,実はプリアンプとスタック・アンプの組み合わせでも,かなりのサウンド・バリエーションは作れます。
ていうか,Apolloにしかできない,この組み合わせで,こんな音作れちゃうのかーというのが,結構おいしいです。
他の同種の製品ではできないですしね。
少し時間をかけて,クランチ系,クリーン系,リード・トーンを作ってみましたが,それこそ,また別の意味で時間がたくさん欲しくなりますね。
ちなみに,Softubeにはベースアンプも含まれていまして。
ワタクシは自分の曲でベースを弾いたりはするものの,ベーシストでは無いので,さすがにベースアンプの善し悪しについてはそれほどメリットをお伝えするのは難しいですが,どこかのタイミングで試してみようと思います。
ラストはAPIのチャンネル・ストリップですね。
UADのプラグインは,前からクオリティが高かったのですが,プリアンプを変えるたびに,ちゃんとサウンドキャラクターが変化していくのは感動すら覚えます。
こんなの実機で買ったらねえ,ほんと数十万の世界ですからね。
Apolloの中には,これがいくつも入っていて,使いやすいUIの上で,自由に組み合わせて音色を作ることができる。
コスト・パフォーマンス,高いですなあ。
今日のところはここまで。
もう少し使ってみて,またおもしろいところあったら書きますね。
まあ,音があったら,もう少しわかりやすいカモですね。どうしますかね。んー。
ではでは。
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